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まえだけいた-前田圭太

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まえだけいた-前田圭太
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  1. 前田圭太は問題を起こしたYiouTuberヒカルの本名とされている
  2. 大人の世界と子供の延長の世界の違いを理解していないから踏み外した。ネット拘置所に拘留か。


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https://www.businessinsider.jp/post-102452

独占取材「YouTuberヒカルVALU大炎上」の舞台裏 VAZ社 森代表インタビュー

個人の価値を仮想株式にして売買できるプラットフォーム「VALU(バリュー)」上の行動の是非をめぐって、チャンネル登録者数約268万人(執筆時点)のカリスマYouTuberヒカルが大炎上している。VALUでの「株式公開」後、高騰した自身のVA(VALU内の株のようなもの)を高値で売り抜けた行動に批判が殺到したのだ。

YouTuberヒカル

 ヒカル。原稿執筆現在のYouTubeチャンネル登録者は約268万人。炎上騒動の前の、7月下旬にBusiness Insider Japanの取材に応じた際に撮影。

写真:竹井俊晴


この炎上騒動をめぐっては、プラットフォーマーのVALU社も公式に声明を出し、利用者保護の観点から未成立の売買注文についてキャンセル処理するという異例の事態になった。また、ヒカルの偽ツイッターアカウントが登場して真偽不明の情報を拡散したことなどが、炎上と混乱に拍車をかけている。当事者は炎上騒動をどう見ているのか? 今回、渦中のヒカルが所属するYouTuber事務所、株式会社VAZの森泰輝代表が、Business Insider Japanの独占インタビューに応じた。

仮想株式市場「VALU」の「高値売り抜け」炎上騒動の経緯

VALUは、仮想株式であるVALUを発行して、自分自身の価値を、ビットコインを使って他人に買ってもらうことのできるプラットフォームだ。2017年5月にリリースされた。
VAZ社によるとヒカルがVALUに上場したのは8月9日。VALUはその仕組み上、知名度のある人物の「VA(株)」が高騰しやすい。大型YouTuberの参入とあって、VALU内で話題になり、多くの「買い注文」がついた。以下が、VALU上場から炎上までの、事実ベースの経緯だ。

8月9日(水):ヒカルがVALUに「上場」。有名人の上場だったため、買い注文が殺到した。8月14日(月):ヒカルがSNS上で「明日一気にバリューで動く!」と投稿。これと前後して自身のVAの価格がさらに高騰。

8月15日(火)13時前後:ヒカルが保有する自身のVAを売却。ヒカルに続く形でほぼ同時に、同じVAZ社に所属するYouTuberのラファエル、いっくん(禁断ボーイズ)も自身のVAの売却を実施。
※これに前後して、VAZの顧問である井川拓哉氏がヒカルらのVAを売却。井川氏の行動について、ネット上では「インサイダー取引ではないか」といった批判が相次いだ。VAZ社は8月17日公開の公式声明で「井川氏が、当社所属 YouTuber と連携して、インサイダー取引をした事実はありません」とこれを否定。

8月16日(水)朝:ヒカルと所属事務所VAZ社の森代表が炎上の状況について会話(今回の取材で確認)。また、ヒカルも「自分のVAを過去最高値(付近)」で買い戻すとツイッターで発表。

8月17日(木):VALU社が「ヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏(禁断ボーイズ)及び井川氏に関する対応について」という異例の声明を発表。3人の未成立の売買注文をキャンセルするなどの3つの施策を公表。同日9時13分に、ヒカルが「自社株買い」の開始をツイート。

ヒカルの所属事務所、VAZ社の森泰輝代表は騒動の発生経緯と状況への対応について、次のように答えた。

VALU内の仮想株式売却を事務所は把握していたのか?

森代表
VAZ社の森泰輝代表、1990年生まれ。
写真:岡田清孝

—— まず、今回のVALU上場をめぐっての炎上騒動が起こった経緯を整理させてください。
:NextStage(ヒカルが所属する事務所内ブランド。ラファエル、いっくんも所属する)が人気を競うために始めた企画です。どれだけ自分たちに人気や影響力があるかをVALUで示したいと考えていたようです。VALUでお金を儲けたいという気はなく、VALUで得た利益は寄付をするつもりだったようです。

—— 事務所として、炎上はどのように把握したのでしょうか?
:(そもそも)VALUに登録したことは知っていましたが、どんな意図で開始したかは知らされていませんでした。企画の趣旨や、VALUを売却することも聞いていませんでした。8月15日午後、ツイッターなどで大きな騒ぎになっていることを知人から聞き、SNSを見て「これはまずいな」と。8月16日の朝、ヒカルと電話で今後の対応について話し合いました。

—— 炎上後、最初にヒカルさんと話したことはどのようなことですか?
:(電話で)ヒカルは詐欺行為や違法行為をしたわけではないと言っていました。その上で、私はこれだけの騒ぎになっていることは事実だから、もし何か対処をするなら、その方法は教えてくれと話しました。そこで自分でVALUを買い戻したいと提案があり、「それはそうだよね」と言い(承諾し)ました。

渋谷にあるVAZ社のオフィスに設置された自社ロゴ
渋谷にあるVAZ社のオフィスに設置された自社ロゴ。
写真:西山里緒

—— その後、ヒカルさん個人とは別に、事務所としての対応はどのように?
:騒動のあと、事務所、ヒカル、法律の専門家で集まって事実関係の確認をし、それに基づいてプレスリリースを出しています。(また所属するYouTuberに対しては)自分が起こした騒ぎに対して何かしらの形で収束はつけなければいけないという話をしましたが、そのやり方は彼らに委ねています。
今回の件に関して、法律の専門家から「(ヒカルらの行動は)法に抵触することをしたわけではない」という見解をいただいています。(事務所の方針として)法に触れない範囲で彼らが自分たちの影響力を使ってしたことに関しては、彼らの発想で解決する方法を考えてほしいと思っています。

—— ヒカルさんやほかの所属YouTuberの行動や企画に対して、VAZ社はどこまで管理・把握していたのですか?
:私たちはYouTube上のマネジメントをするプロダクションですから、所属するクリエイターの活動について逐一報告するようにという体制は取っていません。ですから、新しいSNS(本件ではVALUを指す)を始めることについても、今まで(詳細に)追及してこなかった。この点については、今後このようなことがないように対策を取っていかなければならないと考えているところです。

自社株買いで損した人は救えるか?

8月4日から8日にかけて行われたイベント
8月4日から8日にかけて行われたイベント「NEXT STAGE TOKYO」の様子。ヒカルの呼びかけで1万4000人以上からの応募があり、その中から選ばれた300人の若者が参加した。
写真:西山里緒

—— 応援してくれたファンの気持ちに背いた、という意識はありますか?
:ファンを裏切るというような意図は、ありませんでした。彼が普段稼いでいる額からすると、VALUで(ファンに)損をさせて儲けることに全くの合理性がないんです。また(VALUの)株式上場の仕組みも知らなかった。SNS感覚で始めたものが、お金が絡んでしまったためにここまでの騒ぎになってしまった。

—— 意図はなかったとしても、結果的にヒカルさんらのVA売却による暴落で損失が出た人たちがいます。その中には純粋にヒカルさんを支援したいと思ったファンもいるかもしれません。
:たくさんのヒカルのファンや視聴者に損害を与え、みんなが困っているという状況には、正直見えづらいところはあります。とはいえ、ヒカル自身はこのように世間を騒がせたことに関しては申し訳ないと思っています。だから自社株買いをしました。

注:この件に関し、後日VAZ社から「ここ最近の一部の人の行き過ぎた行為」により「安全が脅かされる」事実があったため、「弁護士、捜査機関と連携して対応する」決定をしたという連絡があった。ヒカルがツイッターを通じて公表している、家族などへの嫌がらせと見られる行為のエスカレートを指していると思われる。

—— 自社株買いは、含み損を抱えた人たちの一部は救済できたかもしれませんが、すでに損失を確定してしまった人たちの救済にはならないのでは?
:全員を救うのは難しいと思います。ただ、自社株買いをしたことで、ヒカルのVALUを買った大部分の人には高値で買い戻したので、儲かった人も少なくないという状態ではあります。

VALU社とのやりとり

VALUによる声明
8月17日に発表された、VALUによる声明。
出典:VALU

—— 炎上騒動以降、VALU社側と連絡はとっていますか。
:こちら側から連絡しました。詳しい内容は言えませんが、こちらからは「誠意を持って対応します」という話をして、それに対してVALU側からは、当たり前のことですが、それはそうしてくださいという話がありました。

—— VAの売却をしたことで株主から批判が集まるという想定はあったんですか。
:そこまで想像が及んでいなかった。集めたお金を募金したいと純粋に考えていたようです。もし考えが及んでいたら、これを企画にするという発想はそもそも生まれなかった。

VAZ社の主張は「法律の専門家に相談し、今回の行為は法律に抵触していない」

—— 今回の騒動が、価格の吊り上げではないか、詐欺ではないか、という意見があります。これについてはどういう認識ですか。
:ネット上では、していない人でもしている人でも「詐欺だ」と書かれることはあります。私たちは法律の専門家に相談し、今回の行為は詐欺にあたらない、法律に抵触していないという結論が出ています。それを説明していくしかありません。

—— 関係企業や取引先には、今回の炎上についてどのように説明しているのですか。
:弊社のプレスリリースに書いている通り、法に抵触することはしていませんが、彼の影響力が大きかったために世間を騒がせ、ご迷惑をおかけしたことに関して申し訳ございませんという話をしています。

—— ヒカルさんは今後、どのように活動していくのでしょうか?
:買い戻しをすることで、VALUの件に関しては一旦は最善を尽くしたと(考えています)。その上で自分が世間を騒がせ、関係者に迷惑をかけてしまったことに関しては、自分がいかに世の中に貢献できるか、社会に貢献できるかを見せることしかない、と思っています。YouTuberとしての活動も引き続き続けていく予定です。