やなぎはらひろし-柳原浩さん
- 柳原浩さん(47)
- 冤罪
- 富山県氷見市
- 富山地裁
- 阿多麻子裁判長
- 県に賠償を命じたのは富山県警に問題があったから。
- 国に賠償を命じなかったのは検察側に過失がないとしたから。検察の罪を認めると次は裁判の過失を認めるドミノが始まるから悪いのは警察だけにしたものだろう。しかし、それは司法の存在を否定していることになる。
- 検察も裁判所も警察の言うことを鵜呑みにしてきたことへの反省も無くこういう判決を下すのだから何処まで行っても救われない存在ということだ。
- 市民も間違える。警察も間違える。検察も間違える。裁判も間違える。そういうものだ。間違いが分かったら反省する。謝罪する。弁償する。全て同じ。裁判だけが例外ではない。だって全員人間でしょう。この裁判長は基本的なことを理解していない。検察が警察の言うことを鵜呑みにしたら既に間違いでしょう。検察が無能では正しい司法は展開できない。それを咎めるのが裁判でしょう。其れをスキップさせるのは恥ずかしい裁判長ということにならないか。
- このような冤罪事件で問題に思うのは、訴える相手が組織で個人でないこと。冤罪は組織犯罪の要素もあるが、実際は思い込みで勝手な処理を始めてしまったその担当警官だ。担当検察だ。その個人個人に損害賠償をすべきだ。組織が氏名として冤罪を引き起こしている訳ではない。
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http://www.nikkei.com/article/DGXLZO84126070Z00C15A3000000/
氷見冤罪で県に賠償命令 富山地裁、国への請求は棄却
2015/3/9 13:50
富山県氷見市で2002年に起きた強姦事件で再審無罪となった柳原浩さん(47)が、違法な捜査で逮捕、起訴され、約2年間の服役を強いられたとして、国や県に約1億400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、富山地裁は9日、県に約1966万円を支払うよう命じた。国への請求は退けた。
阿多麻子裁判長は判決で「取り調べで虚偽の自白を作り出すなど、警察の捜査に違法性があった」と指摘。一方、検察官による起訴については「虚偽の自白と容易に認識できたとは認められず、合理的根拠に欠けていたとは言えない」との判断を示した。
柳原さんの弁護団は「一部勝訴と言えるが、判決文を精査したい」と話している。
判決によると、富山県警の捜査員は逮捕した柳原さんが事件の主要な部分を供述できないことを認識しながら、強い心理的圧迫を加え、虚偽の自白を作り出した。被害者の証言を過度に重視する余り「事件現場の足跡と同じサイズの靴を持っていない」という柳原さんの供述や柳原さん宅の家宅捜索結果を軽視した。
県警の捜査について「警察官に認められた裁量を逸脱乱用しており、国家賠償法上、違法と言うべき」としている。
また、県警の捜査で柳原さんが精神的苦痛を受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しんだことも認めた。
柳原さんは再審無罪が確定した後、「冤罪(えんざい)の原因を究明し、責任を追及したい」と09年5月に提訴。5年以上に及んだ国賠訴訟では口頭弁論が27回開かれ、証人として出廷した氷見署長(当時)が柳原さんに謝罪し、県警幹部(同)も捜査が不十分だったことを認めていた。
弁護団によると、再審無罪事件で国家賠償を命じた判決は過去に2件あるが、いずれも控訴審で覆り、敗訴が確定している。〔共同〕
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▼氷見の冤罪事件 富山県氷見市で2002年に発生した強姦事件で、タクシー運転手だった柳原浩さんが誤認逮捕され、富山地裁高岡支部から実刑判決を言い渡され、約2年間服役した。06年に鳥取県警が強制わいせつ容疑で逮捕した男の自白から誤認逮捕が判明し、富山県警と富山地検が柳原さんに謝罪した。柳原さんは07年に再審無罪が確定した。
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