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くぼたまさき-窪田順生




くぼたまさき-窪田順生


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オリジナルサイトで閲覧ください。長文で疲れて途中で主題を見失うかもしれませんがしっかりした記事ですから是非最後まで。今回引用は最初のページだけですから勘違いしないように。

実は、残念なことに記事を全部読んでも良く理解できなかった。ニュースなどで、累計値、累積値、総量をベースにしたものは、悪戯に問題をあおる傾向があるから、注意して下さい。と言うことだろうと思う。データは客観的に多面的に分析されて利用されるべきであると言うのは当然だが、日本の報道はその大事な視点を失っているというメディア批判と視聴者への注意勧告なのかな。

これだけのことにこんなに紙面を割くかな?

実際のニュースバラエティでは色々工夫して問題が見えるようにしていると思われるから、違和感がある。分析不足と言うが肝心のデータが一部の機関に留め置かれてブラックボックスになっているからやむを得ず、分かりやすい数字だけが出しゃばっているのだろう。

その意味では、何故データがオープンにならないか、何故データ収集が適切に行われないか、などの本質を分析する記事であって欲しかった。相当内部に入り込まないと取材は難しいだろうが。

頑張ってください。



コロナ「感染者数の積み上げ」でパニックを誘発する報道の病理


窪田順生:ノンフィクションライター
経済・政治 情報戦の裏側
2020.7.30 5:10

横浜の繁華街
メディアが新型コロナの報道で視聴者の不安を駆り立てるのが、「累計感染者数」だ(写真はイメージです) Photo:PIXTA


ワイドショーの新型コロナ報道が

視聴者の不安を煽る「仕掛け」とは


 先日、テレビをつけたら、ちょうどワイドショーをやっていて、こんな言葉が耳に飛び込んできた。

「いよいよ東京や大阪だけではなく、日本全国に感染が拡大してきました」

 あまりに重苦しい響きから思わず画面に目をやると、衝撃的な数字が飛び込んできた。司会者の傍らに、全国の新型コロナウイルス感染者を一覧にした日本地図のパネルがあり、そこにはこれまで新規感染者が1人や2人しか出ていなかった県の場所に、「265人」「231人」などと大きく記されていたのだ。

「知らない間にそんなに増えていたのか」とマジマジと見てみると、それらの人数の下に4分の1くらいに縮小したフォントで「新規1人」「重症0人」と記されていることに気づいた。さらに、よくよく目を凝らしてみると、「ダイヤモンド・プリセンス号を含む」なんて小さな但し書きもあった。

 そう、全国に感染が拡大してきたという流れで出しているパネルなので、てっきり本日時点の新規感染者数を並べているのかと思いきや、これまで新型コロナにかかった人の数を積み上げた「累計感染者数」だったのだ。

 視聴率の奪い合いをするワイドショーは、どうしても「絵的に強い」ものを用意してしまうということなのだろうが、これはかなり罪深い「印象操作」である。

 NHKのまとめによれば、7月29日時点で国内の累計感染数は3万2957人だが、その中の2万3470人は「退院」となっている。つまり、感染拡大の証としている人たちの70%はもはや回復をして、日常生活を送っている「フツーの人たち」なのだ。

 死者に関しても「1002人」というと屍の山をイメージするが、これも「累計」であり、7月に入ってから全国で死者数は「0人」という日が続き、29日時点で多くても1日1~3人という水準だ。

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激しい恐怖や不安で我を忘れる人々が続出

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https://diamond.jp/ud/authors/58abbd6f7765611bd0c30300
ノンフィクションライター
くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。
著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。





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