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トマ・ピケティ-Thomas Piketty


トマ・ピケティ


1,2週間前から来日していて連日のようにテレビに出ている。マネジャーでも付いていれば、相当稼いでしまったかも知れない。21世紀のマルクス?と称されるが、資本主義を肯定し、安定成長のための警鐘を鳴らしている。



研究成果:

資本収益率>経済成長率

経済成長率とは労働生産とか実業による経済成長のこと。

金が金を儲けるとも言うように蓄積された資産/資本は経済成長を踏み台にして収益を上げる。

稼ぐに追いつく貧乏なしとも言うように、頑張って働けば金持ちになれるという神話(?)もある。ある確率でそれは達成できる。高度成長期はそれはある程度可能だった。しかし、長い時間を掛ければ、景気の波風をくぐっているうちに、ギャップは決定的になっていく。

デフレの日本では極端な数字が出ている。内部留保が崩されることは無い。労働者への分配は期待できない。資本の安定運用のためには崩せない線があるからだ。



資本は労働を踏み台にして労働以上の分配を受けるが、必ず安全係数が入り込むから止むを得ない側面もある。資本が破綻すると多くが困るから当然の処置なのだ。資本を特定の人が管理するのでなく社会(政府?)が管理するようになれば平等になる。社会主義とか共産主義の社会がそうだ。理想的にはそうかも知れないが、社会とか国家とか政府とか言ってみたところで、そこにいるのは生身の人間だ。資本家と同じ所業をする。しかも隠れてやるので返って問題は大きくなる。現実に証明されていることだ。



資本は労働を踏み台に安全に成長させる必要がある。

資本家と労働者を固定化してはいけない。有能な人が頑張ってやがて資本家になるのは社会が容認するだろう。無能な人が単に資本の収益の上に胡坐をかいているのは社会が容認したくない。問題はここです。社会で稼いだものを社会に返さないで身内など特定の人に渡してしまう。

累進課税、相続税。

税金を厳しくすると資本は海外逃亡を図る。無税を信条とする税金天国だ。すると、世界はタックスヘブンの資本に支配されることになる。その小さな島国のために、労働者は汗水流す勘定になる。税金が入らないから労働者の税金はますます増えることになる。やがては奴隷になる。国中が奴隷みたいなものだ。



資本を持ち出すときに税金を掛ける

持ち出した資本にも継続して税金を掛ける。

持ち込んだ資本にも税金を掛ける。(二重に税金が掛かる)

しかし、資本の流動化を止めると弊害が出るだろう。

答えは簡単だ。
A国が10%、B国が20%なら、AからBへ持ち出した資本へのA国向け税率は10%。B国は20%徴収。合計30%の納税だ。援助あるいは振興のための特例があるならそれに従えばよい。

黙って持ち出したら犯罪。没収。

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